カバノアナタケは、学名を”Fuscopiria Obliqua”とよび、カバノアナタケの菌核のことをチャーガ=”Chaga” または ”Tchaga”、ロシア語名”ЧАГА(チャガ)”と言います。また、白樺の幹に生えるのが特徴で、白樺茸とも呼ばれています。
サビアナタケ属で、タバコウロコタケ科、キコブタケ科、サビアナタケ属で、タバコウロコタケ科、キコブタケ科、サルノコシカケ科(今ではマンネンタケ科という)と近縁に関係し、ヨーロッパ・ロシア・日本の北部地方の一部の分散する耐寒性のキノコです。

カバノアナタケの子実体は、一般的に見られるキノコの傘を形成せず、樹皮の下に薄く平たく広がっています。寄生された木の樹皮の下には、細長いレピューシカ(平たい円形状の食べ物)状のキノコの褐色果実体ができ、また樹皮の表面では実を結ばないキノコ形成体が繁殖します。
カバノアナタケの表面は黒色で、そのコブが幹についているところでは、比較的柔らかい、明るい色をしています。その外層の下部には、粒状の褐色の組織が合って、これがカバノアナタケの主要部分を作っています。
カバノアナタケは、まれにカワラハン、ヤマトネリコ、ニレに木などにも寄生しますが、主にカバノキ類の幹に寄生して育ちます。そして、注目されるのが寄生した木を枯らしてしまうことで、有名です。
見方によっては、それほど生命力の強いキノコといえるのです。
ロシアで古くから飲まれているキノコ

ロシアのノーベル賞作家、ソルジェニツィンの作品「ガン病棟」に、チャーガが登場し、注目されるようになりました。
それによると、チャーガは白樺に自生して、菌核状態で、これを煎じてお茶代わりに飲んでいるモスクワ郊外のアレクサンドロフ地方の田舎では、多くの人に親しまれています。
日本でも、アイヌの人たちはこれをタドンの代わりにして火をくべて、火種用に使っていたといわれています。
アイヌの人や北海道の林業関係者には、貴重なキノコとして知られています。
成分は、タンパク質・脂肪・灰分・食物繊維・糖質・エルゴステロールやビタミン類・ミネラル類の他、フラボノイド・トリテルペノイド・アルカロイド・プテリン・アガリチン酸・イノシトールなどが含まれています。
フラボノイドは、主に野菜や果物に含まれていて、活性酸素を除去したり、血圧を安定させたり、抗アレルギーの性質を持っています。その種類は4,000以上にのぼると推定されます。
また、イノシトールは、ビタミンB郡に含まれる天然ビタミンで、水によく溶け、熱や光にも安定した性質を持っています。イノシトールの元になる物質は、穀物類・豆類・野菜類あるいは日本酒などにも含まれています。イノシトールは、肝臓にやさしく働くといわれています。
チャーガ(カバノアナタケ)の多糖類の作用は主として、生体の免疫力を高め、細胞の成長を防止する働きによるわけで、免疫力を担当している細胞には、リンパ球やマクロファージなどがあります。
リンパ球には大きく分けて、T細胞とB細胞があります。これは、免疫細胞の働きに対して、チャーガに含まれている多糖類は、T細胞などの細胞性免疫の働きを活性化して、免疫機能を高めることが明らかになると報告されています。
表2の通り、チャーガには他のキノコに比べて、強力な抗酸化作用があることがあることがわかります。
ロシアのレニングラード第1医科大学の10年にわたる臨床実験でも「チャーガには強力な作用があることが明らかになった」と報告しています。
そのため、ロシア赤十字社はチャーガを販売しています。